
ず、人それぞれの考え方でやるしかないという結論で終わる。
私の場合は先に書いたように自分自身の体験から、成長後に真実告知をするようにしているが、それまでに何処からか情報を得た時は正直に話をしてあげたいと思う。
私自身の経験は、小学生の時であったが、ある人から養父母であることを聞かされて質問したことがある。その時に養父からひどく殴られて否定されたが、たぶん養父は日頃、一生懸命隠していることを突然に聞かれて周章狼狽したのが殴るという行動になったに違いない。その時の気持ちは、あわてて隠し通したいという気持ちの中に、実の親子として過ごしていきたいという願いが壊れる恐れや、言い付けた人に対する恨みなどが一緒になって一種のパニック状態になったのだろう。そのあとしばらく養父が沈みこんでいたような記憶がある。
先日、ある講演会で講師が「真実告知はできるだけ早い方が良い」と話されて、その理由を尋ねたところ、次のように回答された。
?成人した里子へのアンケートで、真実告知を早く受けた方がショックが少ないという結果が得られている。
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